先日の日曜美術館の特集は「無言館」でした。
館主の窪島誠一郎さんの思いが、静かに、でも、確かに伝わってくる放送でした。
特に、番組最後の窪島さんのメッセージに希望を感じましたし、作品修復への真摯な姿勢にも打たれるものがありました。
まいたびのツアーで、ここしばらく毎年訪問していますが（この秋も予定）、何年か前、とても印象に残るお客様がいらっしゃいました。
かなりご年配の女性。
「いつか必ず行こう」とお友達と約束をされ、ようやく念願が叶ったのに、直前にそのお友達が亡くなってしまったとのこと。
無言館の前で、お友達の遺影を手に「写真を撮ってもらえますか？」とお声がけをいただいたときにお聞きした話です。
私がご一緒するツアーは、バス車内で鑑賞のヒントや美術館のみどころなどをお話したあとは、館内ではじっくり個人のペースで見ていただいています（理由はいろいろあるのですが）。
その女性も、戦没画学生の遺作ひとつひとつと、おそらくはかけがえのない時間を過ごしてくださったろうと思います。お友達とともに。
東京方面から無言館に行く途中には、「海野宿」という趣のある宿場町があります。お蕎麦の本場ですから、お昼に立ち寄っていただくのもいいかも🥰
「無言館」の特集は明日再放送をするので、間にあえばぜひご覧ください！