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  • 執筆者の写真plusrelax

もう一人の主役、ポール・ギヨーム

更新日:2019年10月17日



台風19号上陸の前日に横浜美術館へツアーの下見に行ってきました。既に影響は感じられましたが、ここまで甚大な水害になってしまうとは想像できませんでした。被災された方々やご遺族におかけする言葉が見つからない思いです。心よりお見舞い申し上げます。


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今回は日帰りで下記のツアーに行きます。



エリザベス・サンダースホームの澤田美喜さんが集められた隠れ(潜伏)キリシタンの遺物を展示する資料館と平塚市美術館の秋野不矩展を訪問します。また、午前中は横浜美術館で開催中の「ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」に行くのですが、この展覧会に関するお話しが一つのポイントになりそうです(美術館内ではなく車中で見どころや鑑賞のコツをお話ししています)。



この展覧会は、表の主役がルノワールで、裏の?主役が写真の「ポール・ギヨーム」という人物。会場に3点も肖像画が展示されており、主役ぶりが発揮されています。モディリアーニなどを支援した画商で、パリのオランジュリー美術館は彼のコレクションが核になっています。

そのオランジュリーで来館者を楽しませるミニチュアが今回来日しています(これだけは撮影OKでした)。展示室も13人分(ルノワール+12人)に仕切られていて、なかなか面白い構成になっています。



「ルノワールと…」というタイトルだけだと素通りしてしまうかもしれません。20世紀初頭のパリの熱気が静かに伝わる展覧会です。


ところで、このツアーを企画したきっかけは澤田美喜さんのコレクションを知ったことでした。昨年、スコセッシの映画『沈黙』(原作:遠藤周作)が公開されて話題になったこともあり、ぜひご一緒したいと思いました。澤田さんの思いと遠藤周作の思いは必ずしも一致しないかもしれませんが、長崎まで行かないとなかなか目にすることのできない遺物を東京近郊でも見ることのできる貴重な場所だと思います。 20名近くお越しいただけるとのこと、少しでも良い時間を過ごしていただけますように。

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