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能登の美を堪能してきました!

最終更新: 2019年6月6日


5月後半、15名のお客様とご一緒に能登アートツアーに行ってきました(まいたび主催)。輪島から珠洲、そして七尾へと、能登半島の東側の美のスポットをめぐる旅は、日本海側では珍しく晴天に恵まれ、とても楽しい3日間となりました。


初日は石川県輪島漆芸美術館へ。ここは世界で唯一の漆芸専門の美術館で、輪島塗の魅力だけでなく、現代の漆芸家の作品もゆったりと鑑賞できる貴重な場所です。堅牢な輪島塗ならではの「沈金」の技術が冴えた作品や、企画展で開催されていた若手の漆芸家の作品が印象的でした。





輪島のもう一つのアートスポットはキリコ会館です。能登半島では夏から秋にかけて各地でキリコ祭りが開催され、それぞれの村や町で趣向を凝らした祭りが開催されキリコが練ります。そして、半島各地のキリコが集められ展示されているのがキリコ会館なのです。電線の制約がなかったころの巨大なキリコは迫力満点で、半島の歴史や人々のいとなみに思いを馳せることができます。


各地で絶景が楽しめる能登半島ですが、輪島近くといえばやはり白米千枚田でしょう。正確には1004枚の棚田があるそうです。棚田の一番下の海岸縁りまで降り、大きく一回りして最後に撮った1枚が一番のお気に入りになりました(1枚目の写真)。海風がさわやかで、みなさんで食べたアイスキャンデーの味も忘れられません!




2日目は能登半島の北東端にある珠洲市へ。途中、平家ゆかりの「上時国家」にお邪魔しましたが、ここが凄かった! 平時忠(清盛の義弟)の息子の時国から数えて25代目が守る巨大な茅葺のお屋敷です。日本海側の美の象徴のような、蜃気楼をモチーフにした珍しい欄間がとても興味深かったです。

珠洲市は平安時代から室町時代にかけて珠洲焼が盛んに焼かれていた場所で、船便で日本各地に広まっていました。須恵器をルーツに持ち、珠洲の土の個性でいぶし銀のような肌のやきものが生まれたのです。その珠洲焼が昭和に復興され、現在では多くの窯元が活躍しています。珠洲焼資料館では珠洲焼の歴史を、珠洲焼館では現代作家の作品を楽しめます(私も小さなお皿を買いました!)。




最終日は、この旅の最終目的地、石川県七尾美術館へ。七尾は長谷川等伯生誕の地で、等伯ファンの巡礼の地としても知られています。絵仏師として能登で活躍していた等伯(当時は信春と名乗っていました)は、やがて京へ上り、狩野派と競い合うほどの絵師となり、安土桃山時代を代表する作品が多数遺っています。最高傑作とされる≪松林図屏風≫は、能登の松林を想いながら描かれたであろうといわれていますが、今回の旅の途中に屏風の風景を彷彿とさせる松林を見ることができて、等伯の時代に一気に飛んでいく気分を味わいました。

七尾美術館では年に一度、等伯の企画展を開催していて、今年は「大画面作品」をテーマにした展示になっていました。旅の後半の目的はこの展覧会だったのです。都心では押し合いへし合いして見なければならなかった等伯の屏風や仏画を七尾ではゆったりと味わうことができて、みなさん大変喜んでおられました。「作品とじっくり向き合う」意味と意義をあらためて問い直す時間にもなりました。



能登は、ここでご紹介したアートスポットだけでなく、海も山も集落の風情も、どこをとっても飾らない美が宿る場所です。何度行っても、何度でも行ってみたくなります。私たちがどこかに置き忘れてきてしまった何かが目覚めるのかもしれません。またみなさんとご一緒できる日が今から待ち遠しいです。(K)

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